三島溶岩流による地形や形態(けいたい)
新富士火山の基底溶岩流である「三島溶岩流」は、パホイホイ溶岩(注)的な特徴がみられ、所により、餅状(もちじょう)溶岩、縄状(なわじょう)溶岩(市立公園楽寿園内)が見られ、国指定の天然記念物及び名勝になっています。その他、溶岩丘(きゅう)(楽寿園常盤(ときわ)の森付近など)、溶岩塚(愛染の滝、職業安定所、三島北高校紫苑(しおん)の森など)、溶岩トンネル(三共株式会社三島工場敷地内地下など)の形成などの特徴があります。
(注) ハワイ島におけるハワイ語に由来し、低粘性の玄武岩質溶岩の1つの形態。表面が滑らかで内部の発泡も均一であり、厚さも数m以下と薄く、数10cm以下のものも決してまれではない。薄く固結化したその表面は、 内部の流動によって“しわ”が形成され、ちょうど縄を何本も並べたようになることがあり、このような表面をもつパホイホイ溶岩を縄状溶岩と呼ぶ。
出典 『箱根山西麓調査報告書』
縄状溶岩 |
気泡が見える溶岩 |
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