児童福祉
家庭環境や社会環境の変化が著(いちじる)しく、育児者の孤立化や不安、ストレスの増大などが心配されています。安心して子供を産み育てられる支援体制づくりや、子供が健やかに成長する環境づくりが重要課題となり、平成12年(2000)3月に、エンゼルスマイルみしま(三島市児童育成計画)が策定されました。
基本目標は、次の3つです。
「子どもが育つ」環境づくり
「保護者が育つ」環境づくり
「地域社会(コミュニティ)が育つ」環境づくり
保育所
保育所は、保育に欠ける児童を保護者に代わり保育するための児童福祉施設です。
市内に17カ所(公立7 私立10)あり、少子化の傾向であっても、母親の就業率の伸びとともにますます需要増大することが予想されます。
延長保育をしている保育所も、6カ所あります。
一時的保育
保護者が緊急、私的理由などで必要な時に一時的な保育を行います。
病後時保育
病気が回復期にありながら、保育園の集団に戻せない児童を保育します。
地域子育て支援センター
地域における子育て支援の核として、育児相談、子育て情報の提供、子育てサークルの育成、支援、各保育所の相談指導などを行います。
静岡恵明学園
「すべての児童は、ひとしくその生活を保障され、愛護されなければならない」。この児童憲章の本旨に基づき、児童の心身ともに健やかな育成を願って設立された、児童福祉施設です。
静岡恵明学園の前身である、東京恵明学園三島幼児部は、昭和27年(1952)、草場弘、孝夫妻の理念を引き継いだ、杉村伸平、茂登子夫妻によって、三島市山中新田の、山中城跡に近い宗閑寺(そうかんじ)に、3歳児11人で発足しました。
当時、設備らしい設備1つない古寺での共同生活は、とても厳しいものでしたが、周囲の豊かな自然と、地域の人たちの暖かい励ましによって、子供たちは元気に育まれていきました
昭和29年(1954)には静岡県養護施設として認可、その後社会福祉法人となり、昭和37年(1962)には市内谷田に新しい施設を建築して、後に続く活動の基点を築きました。
現在は、一般の家庭に近い環境の中で子供が生活できる、コテージシステムを採用した笹原新田の児童部を中心に、赤ちゃんセンター(谷田、乳児院、乳児保育所)、芙蓉台保育園、佐野母子寮(緑町)と、活動の輪を広げてきました。
将来は、児童福祉に加え、高齢者が子供と触れ合うことによって、生活により深い彩(いろど)りを添える場として、一方、人生の大先輩であるお年寄りから子供たちが教えを受ける人間教育の場として、老人福祉と児童福祉の接点の実現を考えています。常に社会のニーズに調和した対応ができる、柔軟性を持った社会福祉施設として、地域に貢献することを理念に掲げ、活動を続けています。
→ 宗閑寺
協力 静岡恵明学園理事 河邉和年さん
三島市立佐野母子寮
昭和41年(1966)に、三島市名誉市民佐野隆一(さのりゅういち)より、指定寄付金を受けて開設されました。
自立して生活を営むことが困難で、児童の福祉に支障が認められる母子を入寮の対象として、専門の母子指導員、少年指導員が、入寮者の自立に向け、援助、相談に当たっています。
昭和60年(1985)より、市から経営委託を受けた静岡恵明学園によって運営されています。
協力 静岡恵明学園理事 河邉和年さん
家庭児童相談室
家庭は、児童の人間形成において極めて大きな影響を与えます。
近年、家庭や児童を取り巻く環境が大きく変化し、問題も多様化しているなか、児童福祉の向上をはかるために、児童に関する相談、指導、助言を行っています。
面接相談…相談室(市役所本館、福祉事務所内家庭児童相談室)
電話相談 983-2611
里親制度
家庭環境に恵まれない子供たちを一時的または継続的に預かり、暖かい家庭的雰囲気の中で、保護者に代わって育てる制度です。育ててくれる人を里親といいます。養育里親、短期里親、養子里親があります。
短期里親には、施設に暮らす子供たちを、夏休みや、冬休み、週末などに家庭に招いたり、施設に面会に行ったり、手紙のやり取りなどで精神的に支える、「ショート・ルフラン里親」があります。
里子の養育費については、児童福祉法で定められた経費が公費で支給されます。
出典 『福祉のしおり』
母子保健事業
子供の健やかな成長と保護者への育児支援を中心に、各種健診、相談、教育事業を実施しています。特に特色あるものをあげてみます。
両親学級
「第1子の出産を控えている新米パパも、ママを応援して、育児について一緒に学びませんか?」の呼びかけで平成5年(1993)から始まった、両親が一緒に参加するこの教室は、年々参加希望者が多くなり、平成12年(2000)には定員30組をこ超え40組の参加となりました。
講義内容は、助産婦による心の準備のお話から、リアルな人形を使っての沐浴の仕方、オムツの交換など、より具体的な内容が多く、年毎に父親の自主的な参加が増えています。
人形を使って沐浴の練習をする新米パパ
幼児事後集団教室(あそぼう会)
1歳6カ月健康診査及び2歳健康相談会等で精神、運動機能の発達に軽度の遅れがある幼児や、育児に不安を持つ保護者を対象に、親子遊び、子供同士の遊びを中心に皆で楽しみながら、育児を学び合う場です。
保育士、保健士、心理判定員などの専門家を交えて、親がどのように子供と接して行ったらよいか、どのように躾(しつけ)などを考えます。
また、この会は、6カ月を目安に卒業となるので、その後も継続したいという希望により、平成9年度から卒業生を中心に各地域での自主グループの育成支援が開始され、平成12年(2000)現在、4つのグループが保健センターの支援を受けながら活動しています。
あそぼう会での子供たち
乳幼児医療費支給制度
小学校入学前の乳幼児が病気やけがで入院したとき、3歳未満児の入通院または、3歳から6歳以下の未就学児の継続(けいぞく)した8日以上の入院は医療費の一部が助成されます。自己負担額は、通院は1回500円で月4回まで(5回以上は負担なし)、入院は1日500円です。受診には乳幼児医療費受給者証が必要です
その他の事業
母子健康手帳の交付
妊婦健康診査
母親学級
育児学級
お母さん教室
3カ月児健康教室
乳児健康診査(満4カ月児、満10カ月児)
神経芽細胞種検査
乳幼児健康相談
1歳6カ月児健康診査
2歳児健康相談会
3歳児健康診査
訪問指導
発達相談、乳幼児事後相談、幼児個別相談、
子育て悩み相談
電話相談 973-3700
出典 『福祉のしおり』、三島市保健センター資料
障害者福祉
一般に、障害を持っている方々は心身におけるさまざまな障害によって、生活面でハンディキャップを負っています。それを少しでも軽減し、一般の人々と同じような生活ができるように、それぞれの施設では、障害の程度に応じた訓練や作業を行いながら、個人の自立、助長を図っています。
知的障害者(児)更生施設
三島市立佐野学園 見晴寮 見晴学園
心身障害者小規模授産所
のびる共同作業所
三島さくら作業所
さわじ作業所
精神障害者共同作業所
ワークショップまごころ
重度障害児(者)生活訓練ホーム
すぎなの園
その他
三島市立佐野学園
昭和40年(1965)三島市民3,600人余の署名を添えた、「私たちの子供に就職できるように職業訓練をしてください」という請願書から始まりました。
昭和44年(1969)精神薄弱児通園施設として開園、昭和57年(1982)精神薄弱者通所更生施設として再発足しました。
平成12年(2000)現在は、4つの会社から下請け仕事として車の部品の組み立て、ダンボールの組み立てなどを行っています。自主製品として陶器、皮製品、毛糸の結び折りなどを作り、学園祭などで販売しています。学園祭は、保護者、ボランティア、地元住民の手助け、参加により行われています。また隣の三島さくら作業所、すぎなの園の皆さんの参加もあります。
出典 『三島市誌増補』、『福祉のしおり』
見晴寮
見晴寮は知的障害者居住型更生施設で、20歳以上の人が生活しています。利用者は、社会生活への意欲と自信を持つために、ボランティアの協力を得て書道や手芸、ハンドベルやスポーツをしたりと、いろいろな場を多くの方々と共有できるように心がけています。また社会に参加する機会を増やすため、市民すこやかふれあいまつりや山中城祭りに手工芸品や園芸品を出品、販売しています。特に竹炭(たけすみ)は、今一番力を入れている製品です。
利用者が自立するという一番大事な目標のため、職場実習を行っています。企業での部品製造や食事のまかない、居室などの清掃なども利用者が自分で行っています。
出典 『三島市誌増補』
見晴学園
児童福祉法により設置された知的障害児居住型施設です。生徒は園の中で寝食を共にし、健全で自主的な生活を営むことができるよう、経験を積んでいます。招待された祭りや展示会、コンサートに出かけ、一般の方と同じ熱気に包まれたり、ボランティアの人と登山やスポーツに興じたりします。また、勤労の機会を数多く体験しようと、市民すこやかふれあいまつりや、各種イベントに出席しています。園生が製作した大中小の皿や花瓶(かびん)、箸置きなどを、常時展示販売しています。
出典 『三島市誌増補』
のびる共同作業所
昭和62年(1987)心身障害者小規模授産所として開設しました。平成12年(2000)現在、身体障害者と知的障害者が、一緒に作業をしています。作業内容は、自動車部品配線の組み立て、袋詰め手作業などです。中郷中学校の生徒が、体験学習に訪れています。
出典 『福祉のしおり』
三島さくら作業所
平成12年(2000)現在、心身に障害のある仲間たち18人と、職員4人の通所の作業所です。いつも音楽やおしゃべりが絶えない明るい職場で、仕事は箱折りと旅館のタオル折りが中心です。自主製品としてポケットティッシュ、におい袋、クッキー、ケーキなどを作り、市民すこやかふれあいまつりや、バザーなどで販売しています。サークル活動や調理実習、運動会など余暇活動の充実にも力を入れています。これらの作業や実習などは、「三島市手をつなぐ育成会」やボランティアの人たちの支援により活発に行われています。
障害者デーで展示された自主製作品
さわじ作業所
さわじ作業所(心身障害者小規模授産所)は、平成10年(1998)北上地区で初めての障害者施設としてオープンしました。能力に応じた作業訓練を行うことで、社会適応と自立の助長を図っています。
「三島市手をつなぐ育成会」や、ボランティアなどの協力で、花の苗を育てたり、木を使ったガーデニング用品の製作、販売などをしています。
平成11年(1999)からは、サマーフェスティバルを開催し、多くの方々との交流を深めています。
「ふれあい教室」事業として、施設の一部を開放し、トールペイント、ガーデニング、皮革工芸などの趣味教室があります。
障害者デーでの自主製作品
ワークショップまごころ
障害者デーで展示された自主製作品
地域精神保健福祉会「まごころの会」が運営する平成7年(1995)にできた施設です。在宅の精神障害者が、社会参加への拠点として、プラスチック製品の組み立てなどの軽作業やレクリエーション活動を行い、自主製品として、コースター、ランチョンマット、ポプリなどを作り、「市民すこやかふれあいまつり」に出店しています。精神保健ボランティア「一心多助の会」(注)が、作業やオリジナル用品の作成の補助に当たっています。
このような精神障害者支援施設は、県東部では三島市と沼津市にあり、函南町、韮山町、伊豆長岡町からも通所しています。「こころのはばたき感じる仲間」をモットーに、より充実した楽しい生活ができるよう支援しています。
(注)沼津保健所で開催された、第1回「やさしい精神保健ボランティア」講座の受講生により
平成8年(1996)結成
すぎなの園
重度障害児(者)生活訓練ホームすぎなの園は、三島市在住の重度障害児(者)が家庭送迎により、月曜日から金曜日の9時から16時までの間、個別カリキュラムによりリハビリや機能訓練、レクリエーション等を行っている施設です。近くには、たくさんのカモや魚の住む温水池があり、安全な歩行者道路もあるため、みんなの楽しい散歩コースとなっています。
また月曜日と金曜日はカレンダーや木工、布製品を作る日で、作品はイベントのときに販売しています。週1度のレクリエーションにはカラオケや誕生会などを行い、野外でも楽しんでいます。散歩、レクリエーション、イベントなどは、ボランティアなどの支援で行われています。
障害児母子教室たんぽぽ教室
心身に発達の遅れや障害のある児童、育児につまずきがある児童と保護者に対し、適切な指導助言を行い、活動を通して集団に必要なルールを身に付け、基本的な生活習慣の自立を促しています。
遊びの教室 |
月4回一斉(いっせい)遊びの指導、個々の自由遊びから集団遊びへの展開、野外教室 |
リズム教室 |
月3 回リトミック講師を迎え、音楽による身体表現、楽器遊び、マット遊び |
のぞみ教室 |
重度障害児の親子の安定と経験を広げる場としての教室 |
出典 『福祉のしおり』
三島市身体障害者スポーツ大会
毎年5月の第3日曜日、市立北小学校校庭で行われます。
障害者とその家族が、旧市内、中郷、北上、錦田、のびる作業所の5チームに分かれて競います。競技は徒競走や、びん釣り競走、玉入れ、お見合いレースなどの後、親子競走や家族3人で行うボールリレー、最後は400mリレーを男女混合で行います。健常者による車椅子競走もあり、私立三島高校の生徒などがボランティアとして参加します。
アシストMIL
無添加クッキーの移動販売
障害があっても自らが決定し、地域の中で自立した生活を送ることができるような社会を目指す障害者の自立活動センター(注1)がMIL(注2)です。以前「かかわり」として活動していた仲間が、平成10年(1998)に設立しました。
MILが提供するサービス
有料介護者派遣サービス
ピアカウンセリング(注3)事業
自立生活プログラムの開催
自立生活に関する情報の提供
(注1) 代表及び組織運営の過半数が障害者で、サービス提供が2つ以上あり、
全国自立生活センターがあり、現在約90カ所のセンターがある
(注2) M=三島 I=independent(自立)L=living(生活)
(注3) ピアは仲間という意味で、障害をもつ人同士がカウンセリングを行い、
自信を回復していくために行うもの。
みつばち文庫
三島市東町に住む柳下孝子さんは、息子さんの読んだ科学の本を中心にして昭和45年(1970)に子供図書館「みつばち文庫」を開設しました。
以前から親交のあった児童文学者の小出正吾が、「花から花へ蜜を集めるハチのように知識を集めて欲しい」という思いを込めて命名したそうです。
スタートして15年後からは、目の不自由な方にも読書の楽しみを味わってもらおうと、本を朗読してテープに録音し、郵送で届ける活動を始めました。熱心な福祉活動を通じ、生きる心を地域社会に育てた功績が認められ、平成11年(1999)静岡県視覚障害者協会から表彰を受けました。録音に際して作家に著作権の許可を得るのは大変で、快諾(かいだく)してもらえないこともあります。
「現在約1,000本のテープがありますが、録音から管理まで6人のボランティアで行っています。送料は無料ですが、テープの購入費などが必要なため資金難です。1冊の本を録音するのに4〜5本、長いものだと10本のテープが必要です」。耳で聞く図書館「みつばち文庫」です。
→ 小出正吾
三島市立社会福祉会館
社会福祉会館
三島市から委託を受けて、三島市社会福祉協議会が管理、運営を行っています。現在、三島市ボランティア連絡協議会と三島市身体障害者福祉会の事務所があります。 また、福祉にかかわる諸団体も会議室などを利用し、福祉の拠点となっています。
三島市社会福祉協議会
市民の社会福祉増進のために、社会福祉、保健衛生その他関係する機関、団体の参加協力を得て、地域の実情に即した福祉活動を推進することを目的とする、民間の福祉団体です。主な事業は次のとおりです。
地域福祉サービス
平成5年(1993)県内で初めて作られました。
日常生活で介助や援助を必要としているお年寄りや障害児(者)に、市民の参加と協力により在宅サービスを行っています。
利用会員
市内に住む60歳以上の人。障害児(者)で日常生活に支障があり、介助を必要とする人
協力会員
市内に住み、この事業に理解と情熱を持って、介助サービスに協力してくれる人。会員がサービスに奉仕した時間(1時間で1点)を積み立てておき、将来この制度のサービスを受けたいときは、積み立てた点数に応じ、無料でサービスが受けられます。市内に住む家族、父母及び祖父母へのサービスも無料です。
主なサービス
食事の世話、衣類の洗濯、補修、身の回りの世話、代筆、朗読、話し相手、通院、外出介助や、特に住居の掃除、整理整頓(せいりせいとん)、話し相手や、生活用品の買い物などに利用しています。協力会員も自分の生きがいとして、同じ利用者へのお世話が5年以上続いている人もあります。利用者の家庭の事情や相談の内容は秘密厳守です。
利用料
平成12年(2000)現在、1時間当たり300円
(但し所得税非課税世帯は無料)交通費、その他介助に必要な費用などは実費
資金の貸付事業と援護活動
この貸付金制度は、一定の所得以下の家庭、65歳以上で日常手助けを必要とする人のいる家庭などの方々の生活向上に役立てるため、民生委員の生活援助指導のもとに、低い金利で貸し付けるものです。
居宅介護支援事業
在宅のお年寄りの援助、介護(ヘルプサービス事業)
市の委託事業のホームヘルプサービス
重度の障害児(者)、身体障害者のいる家庭の家事、介護などをするために派遣します。
社会福祉大会の開催
市民すこやかふれあいまつり
三島市と共催で毎年秋に開催
手話奉仕員養成講座の開催
耳の不自由な人たちとのコミュニケーションを図るため、中、高校生、一般市民を対象に開催します。
要約筆記奉仕員養成講座の開催
耳の不自由な人たちとのコミュニケーションを図るため、一般市民を対象に開催します。
中学生ボランティア体験学習の開催
社会福祉体験を通して、やさしさと思いやりの意識を高めます。
三島市ボランティア連絡協議会
社会福祉会館の3階にある、ボランティアビューローを拠点にして活動しています。
すみれグループ
特別養護老人ホーム「玉じゅ園」で居室や廊下の清掃をしたり、お年寄りたちと雑談などをして交流しています。
日曜グループ
「見晴学園」や「玉じゅ園」などで行われる施設行事の催しに参加して、お年寄りや障害者の競技の介助や食事介助、模擬店のお手伝いなどをします。
手芸グループ
社会福祉会館3階のボランティアビューローで、市民から寄付してもらった、毛糸、布、綿などを利用して人形などの小物を作り、施設などに届けます。
あすなろグループ
小規模授産所「三島市さくら作業所」で作業補助や、七宝焼などの自主製作品作りをします。またボランティアビューローでも作業をしています。
ロータスクーポングループ
商品に付いているロータスクーポンを集め、各メーカーごとに集まった点数を活用し、施設慰問(いもん)の際にプレゼントとして届けます。
恵みの会
加茂川町1区集会場を会場として、地域のお年寄りと手芸などをして、楽しいひとときを過ごします。
運転ボランティア
車椅子を利用している人たちの移動の便を図るために「24時間テレビ」より寄贈されたリフト付きバスの運転を、利用者側で運転手を見つけることができない場合に代行して運転します。
チューリップの会
特別養護老人ホーム「御寿園(みその)」などで茶の湯を楽しんだり、廃材を利用して花器を作りお花を生けたりして、入所者と交流しています。
マジック同好会
三島市や、近郊の老人ホームや、知的障害者施設、保育園などで、「マジック大道芸」の慰問活動をしています。
ほのぼのグループ
小規模授産所「さわじ作業所」で、授産作業の手伝いや、花壇で草花を育てたり、通所生の話し相手などをしています。
災害時ボランティアコーディネーター
災害時において、災害ボランティアのコーディネーターとしての役割りを担うために、平常時には資質の向上や技量を磨く研修を行っています。また、会の理解を得るためにボランティアの人的、組織的なネットワーク化を進めています。
すぎなの会(点字サークル)
毎月1日号の『広報みしま』を点訳して視覚障害者に郵送しています。またJRの時刻表やカレンダー、点字図書の作成、点字の読み取り作業などをしています。
やまなみ グループ
『広報みしま』をテープに吹き込み、声の広報として視覚障害者に郵送しています。録音図書作りや朗読劇も手掛けています。
一心多助の会
保健所の「やさしい精神ボランティア講座」受講生により、平成8年(1996)1月に精神保健ボランティア「一心多助の会」を結成し、ボランティア連絡協議会の登録団体と交流する中で、家族の手で三島市エビノ木に建設された「ワークショップまごころ」(注)を活動の基盤に、ハーブ、サツマイモなどの栽培、料理、手芸、地域交流会などを通して「提案できるボランティア」として、連携の輪を広げながら活動しています。
(注) 精神障害者共同作業所
編集部
三島市ボランティア連絡協議会の情報紙「月刊ボランティア」を月1回編集、発行しています。
個人登録会員
茶道、華道、筝曲(そうきょく)、理髪、歌、踊りなどの技術を持った人たちが、個人で登録をして活動しています。
(平成12年(2000)現在の団体です)
出典 『三島市ボランティア協議会活動案内』
三島市身体障害者福祉会
身体障害者相互の親睦をはかると共に、自立更生「社会参加と平等」の実現をめざし、昭和27年(1952)障害者自らの手で組織されました。昭和56年(1981)の国際障害者年を契機に、市民と共にそれぞれの地域社会の中で助け合い協力し合って、目的達成のための活動を推進しています。のびる共同作業所の運営をしています。
→ のびる共同作業所
出典 『福祉のしおり』
社会福祉会館を利用している諸団体
三島市手をつなぐ育成会
三島さくら作業所、さわじ作業所を運営し、おもちゃの図書館を開催しています。
おもちゃの図書館
社会福祉会館を利用し、所蔵してあるおもちゃを順番に出して遊ぶ会を、月1回開催しています。特に幼児とそのお母さんたち、障害児とそのお母さんたちによる、親と子供のコミュニケーションの場として開催しています。
手話サークルよつば友の会
三島市の手話講習会が出発点となり、受講者たちが中心となって、昭和50年(1975)に夜の部、昭和55年(1980)に昼の部ができました。
この会は、聴覚障害者(ちょうかくしょうがいしゃ)と健聴者(けんちょうしゃ)が1つになり、手話による情報交換、聴覚障害者を講師としての手話学習、講演会、手話通訳活動などを行っています。団体、サークル、学校などからの要請があれば、講師と会員が出向きます。学習部、企画部、機関紙部、図書部の4部があります。
学習部 |
年間の学習計画とその手配、講演会の企画と進行など |
企画部 |
交流会の企画運営、ボーリング大会、ゲーム、クリスマス会の実行など |
機関紙部 |
会報の発行(年6回)、サークルの日程や連絡、諸活動の報告、新刊書の紹介など |
図書部 |
手話学習、聾唖(ろうあ)問題等の本があり、「MIM」(注)と共に貸し出しをしています |
(注)全日本聾唖連盟発行の季刊誌
三島市傷痍軍人会、三島市盲人会、三島市肢体不自由児を守る親会、三島市保護司会、三島地区BBS会(注)、三島地区更生保護婦人会、三島市老人クラブ連合会 他
(注)B・・・ビッグ、 B・・・ブラザーズ、S・・・シスターズ
30歳以下の会員で運営する青少年を健全育成する会
出典 『三島市ボランティア協議会活動案内』
ひまわり号を走らせる会
「ひまわり号を走らせる会」とは、(1)障害者の「汽車で旅をしたい」「友人がほしい」という切実な願いを実現させる。(2)障害者がもっと社会参加できる運動の一環とする。(3)障害者が行動しやすいように、鉄道、道路、公共施設などの改善をはかる。(4)障害者の連帯を深め、交流をはかる。(5)障害者と健常者の交流を深め、相互理解をはかる。(6)それらをとおしてすべての人々の生きる権利が大切にされ、差別のない安心して住める町づくり運動の一環にしたい、という目的で作られたボランティアの会です。
昭和57年(1982)日本で始めて「フレンドシップトレインひまわり号」が、上野(東京)から日光(栃木)間を走り、昭和58年(1983)には全国9カ所でひまわり号が走りました。
昭和60年(1985)には、三島市で「ひまわり号を走らせる会」がスタートしました。その後も毎年行われ、会員は田方郡、清水町、長泉町、沼津市まで広がり、参加者が600人余に増えたため、旧国鉄時代の車両確保が困難になり、それ以上の希望者に応えるために沼津市の団体が分離独立しました。
平成12年(2000)には、三島市、田方郡、駿東郡の16回目の列車が東京お台場へ12両編成で出発し、600人が参加しました。車イスでの参加者が多いために、障害者の人数よりもボランティアの人数が多いのが特徴です。自分だけでは勿論(もちろん)、家族だけでも行えない障害者の旅行として、つねに実施が待ち望まれています。
参加費は、健常者、障害者とも同額で、少しでも費用を安くするために会員は年間を通じて、物品販売、募金を行っています。
行事は毎年初秋に行われますが、各市町とも、社会福祉協議会で受け付けを手伝ってくれます。
協力 土屋 寿山さん
心のダイヤル
平成12年(2000)現在、下記のような内容になっています。
ハロー電話「ともしび」 TEL 931-8686
(静岡)TEL 054-255-8686
月曜日〜金曜日 9:00〜19:00
土曜日、日曜日、祝日 9:00〜17:00
内容:学校生活や家庭教育に関すること
こども、家庭110番 TEL 924-4152
月曜日〜金曜日 9:00〜20:00
土曜日、日曜日、祝日 9:00〜17:00
内容:育児不安、しつけ、発達、非行など
静岡県東部児童相談所 TEL 920-2086
月曜日〜金曜日 8:30〜17:15
内容:育児不安、非行 、児童虐待(ぎゃくたい)など
(上記3カ所の相談日は、年末年始を除く)
いじめ電話相談室 TEL 976-0110
月曜日〜金曜日 8:30〜17:15
内容:いじめ(子供と親の双方から受け付け)
三島市青少年相談室 TEL 983-0886
火曜日〜金曜日 9:00〜17:00
土曜日 9:00〜12:00
内容:不登校、情緒不安定、児童家庭内問題、非行、いじめ、
友人関係
三島市立保健センター TEL 973-3700
月曜日〜金曜日 8:30〜17:00
内容:マタニティーブルー、育児不安、子供の発達の遅れや不安など
子育て支援センター TEL 973-6099
(静岡恵明学園赤ちゃんセンター、恵明保育園)
月曜日〜金曜日 9:00〜12:00
13:00〜17:00
内容:両親の子育てに関する悩み相談 など
(上記4カ所、土日、祝祭日、年末年始を除く)
三島市機能訓練事業
ゲームをしながら機能訓練
静岡県内でもいち早く取り組んだこの事業は、昭和55年(1980)から始まりました。市内に住む40歳以上の人で、医療終了後も継続して訓練が必要な人、身体機能等に障害があるのに必要な訓練を受けていない人、高齢などにより心身の機能の低下している人等の、日常生活の自立を助けるために必要な訓練を行うリハビリ教室です。
若葉、新緑、常緑というクラス編成です。訓練従事者は、医師、理学療法士、医療体育士(注)、保健士、看護士、栄養士及び歯科衛生士で、訓練生それぞれの目的達成のためのプログラムを組み、ステップアップ方式で行われます。訓練は、実生活に直接役立ち、生活が広がるための訓練で、全身の筋肉を使う体操や手先を使う作業、介護者の集い、交通安全教室、電車乗降訓練、買い物訓練などです。本人が社会生活で自立できるようになったら卒業です。OB会もあり、錦田、北上、中郷、旧市街の4カ所でも開催しています。
(注) 医療的な運動の指導士
高齢者福祉
平成12年(2000)現在の、高齢者のための福祉サービスは、自立高齢者支援、高齢者世帯、1人暮らし高齢者へのサービス、その他のサービスがあります。
自立高齢者支援
外出援助
食材の確保,清掃などの援助
生きがいデイサービス
家に閉じこもりがちな人を対象に特別養護老人ホームで、日常の動作訓練や趣味活動により要介護への進行を防止します。
自立者ショートステイ
家族が不在のとき1人で生活するのが不安な場合、特別養護老人ホームを利用できます。
生活管理指導員派遣
社会適応が困難な人に日常生活支援指導、対人関係調節のための支援指導、関係機関との連絡調整を行います。
高齢者世帯、1人暮らしの高齢者へのサービス
給食サービス
年末年始を除く毎日、昼食を自宅へ届けます。
非常用器具給付
所得税、市民税非課税の人に、全自動消火器、熱感知器を1割負担で給付します。
日常生活用具給付
所得税、市民税非課税の人に、電磁調理器を1割負担で給付します。
テレホンひとこえ事業
休日を除く毎日の電話による訪問で、安否の確認及び相談、助言を行います。
その他のサービス
在宅寝たきり老人等紙おむつ給付事業
介護度3以上の市民税非課税世帯に、7種類の紙おむつの組み合わせから選択してもらい、自宅に配達します。月額5,000円以内
在宅寝たきり老人等介護者手当事業
在宅で介護度3〜5の高齢者を、6カ月以上継続して介護している人に、半年間で50,000円支給されます。
家族介護者教室
要介護者、要支援者などの家族及び近隣の援助者に、寝たきりや痴呆予防、介護方法、健康作りの相談や教室を随時開催します。
施設入浴サービス
寝たきりの高齢者で移動入浴などが困難な人に、送迎専用車で老人福祉センターの特殊浴槽での入浴サービスをします。
三島市養護老人ホーム
名誉市民の佐野隆一からの寄贈により、昭和42年(1967)に開設されました。「佐野楽寿寮」とも呼ばれています。
市内では、最初にできた老人ホームです。65歳以上で、心身に障害があり適切な世話をする人がいない人、家族と同居することが困難な人、適切な住宅がない人、低所得世帯の老人が入所しています。平成12年(2000)現在、65歳から91歳までの人々が生活しています。
出典 『福祉のしおり』
三島市老人福祉センター
老人福祉センター
老人福祉センターは昭和59年(1984)、川原ヶ谷(山田)に開館しました。センターを利用できる人は、市内に住んでいる60歳以上の人です。個人で利用する場合は随時入館できます。
無料バス利用は、老人クラブを単位として予定を組んで行います。また、「個人利用の日」、「身体障害者利用日」があります。
定員200人の大広間をはじめ、大浴場、娯楽室、図書室、健康相談室、機能回復訓練室、会議室、売店があり、ゲートボール場もあります。大広間は、カラオケや踊り、語らいなどの憩いの場となっています。
また、高齢者の健康や教養に関する講座なども開催しています。そのほかに茶道、詩吟(しぎん)、ダンスのクラブ活動も行われています。
出典 『福祉のしおり』
シルバー人材センター
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三島市高齢者生きがいセンター内にあり、高齢者の生きがいや、健康保持のために、高齢者が長年培(つちか)ってきた知識や経験を生かした就業(臨時的かつ短期的なもの及び軽易な業務に限る)の機会を提供し、地域に貢献することを目的とした公益法人です。会員制の組織で、入会の資格は、市内に住むおおむね60歳以上の健康で働く意欲のある人です。
三島市立西小学校「生きがいデイ教室」
市立西小学校の余裕教室を利用して、「生きがいデイ教室」が開かれています。
おおむね60歳以上で介護保険の要支援、要介護を受けていない人が利用します。この教室での過ごし方は自由で、手芸の材料を持って来る人、囲碁(いご)や輪投げなどのゲームをする人、お話に来る人など、さまざまです。教室の片側には畳が数枚置かれ、こたつも用意されています。
市立西小学校の子供たちが総合的な学習の時間やロング休み、放課後などを利用して、利用者とゲームや手品などをして交流しています。
デイ教室は、月曜日から金曜日の10時〜15時までで、材料費、昼食代は実費ですが、家に帰り食べる人もいます。ここは近隣のお年寄りたちが気軽に利用できる憩いの場となっています。
西小学校に続き、平成13年10月東小学校にも「生きがいデイ教室」が開設され、レクリエーションなどで健康維持に役立てています。
介護保険
急速な高齢化に対応するため、高齢者の介護を社会全体で支えるという趣旨のもと、平成12年(2000)4月から、「介護保険制度」がスタートしました。対象となるのは、65歳以上の人(第1号被保険者)と40歳以上65歳未満の医療保険加入者(第2号被保険者)です。
この制度は、老化が原因とされる病気のため介護が必要となったとき、できる限り自立した生活ができるように、必要な福祉サービス、医療サービスを総合的に提供できる仕組みをめざしています。そのための財源となる保険料は、40歳以上65歳未満の人は、医療保険に上乗せして徴収され、65歳以上の人は年金からの徴収や、所得に応じての個人納付となります。介護の対象はおおむね、65歳以上の人(第1号被保険者)ですが、第2号被保険者の人も、初老期痴呆(しょろうきちほう)、脳血管障害など老化に伴う特定疾病によって認定されたときには対象となります。利用者は、介護にかかる費用の1割を負担しなければなりません。
制度の運営主体は市町村です。介護保険からのサービスを受けるためには、市町村に申請の手続きをし、どの程度のサービスが受けられるかの認定(要介護認定)を受ける必要があります。要介護認定は、全国一律の基準により6段階に定められています。
サービスの種類(平成12年(2000)現在)
在宅介護サービス
・訪問(介護、入浴介護、看護、リハビリ)
・デイサービス
・デイケア
・ショートステイ(生活介護、療養介護)
・居宅療養管理指導
・住宅改修
・福祉用具の購入費支給補助、貸与など
施設介護サービス
・介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)
(玉(ぎょく)じゅ園、御寿園(みその)、あかなすの里)
・介護老人保健施設
(梅名の里、ラ・サンテふよう)
・介護療養型医療施設
(岳東病院、芹沢病院)
介護保険課 相談直通 TEL 973-7474(なやみ-なしなし)
その他の福祉事業等
生活保護
平和で明るい家庭生活が諸事情により失われ、自立した生活ができなくなった家庭を救うのが、社会保険制度の1つである生活保護法です。最低限度の生活を保障するとともに、その世帯の自立を支援することを目的としています。
福祉の街の環境づくり
この事業は、障害者の生活環境の改善、障害者福祉サービスの実施、心身障害者の早期療育の推進及び市民啓発の各事業を総合的に実施し、障害者にとって住み良い街づくりの推進を図ろうとするものです。
各種手当制度
総合福祉手当等に関する条例に基づき支給する手当です。敬老祝金、重度心身障害児福祉手当、重度心身障害者援護金、身体障害者結婚祝金、重度心身障害児(者)医療費扶助、乳幼児医療費助成、難病患者見舞金、精神障害者の医療費扶助、交通遺児等扶養手当、母子世帯等小学校入学祝金、母子世帯等中学校就職高校進学支度金、母子世帯等医療費給付、在宅寝たきり老人等介護者手当
各種貸付金制度
三島市では、市内に3カ月以上居住する市民のうち低所得者で、緊急または不時(ふじ)の出費を要するため困窮(こんきゅう)している人、または高額療養費及び修学費等の出費に困窮する人に生活資金を貸し付けています。
静岡県交通遺児見舞金制度
交通事故の発生の日から30日以内に生計の中心だった人を亡くされた県内に住む義務教育修了前の児童に対し支給されます。
民生委員、児童委員保護司、人権擁護委員
日本赤十字静岡県支部三島地区
日赤静岡県支部との連携のもと、地域における赤十字思想の普及、献血事業の実施、講習会の開催、災害救援品の交付等の事業や赤十字を支える活動資金として社資募集などを行っています。
共同募金
この運動は、お互いの助け合いの精神、相互扶助の心と善意により支えられています。高齢化社会を迎え、寝たきり老人に対する介護援助などの在宅福祉、障害者のための小規模授産所や各福祉施設の設備改善などに使われています。
予防接種事業
予防接種法、結核予防法等に基づき各種予防接種を行っています。
生活習慣病予防対策事業
健康な老後を確保するために、40歳以上の市民を対象に各種の健康診査への受診を勧めることにより、早期発見、早期治療を目指して生活を見直します。
地域健康づくり推進事業
高齢社会の中で、市民が健やかで健康な生活を送るため、昭和62年(1987)に三島市立保健センターを南二日町に開設しました。母子保健から成人、老人保健に至る、長い人生の中で「自らの健康は、自ら守る」ための健康づくり諸事業を積極的に地域で展開しています。
出典 『福祉のしおり』
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